世界一のお金持ちは何を大事に生きているのか

ウォーレン・バフェット成功の名語録
著:桑原 晃弥

オススメ度★★★★☆(世紀の名作)
(※個人の感想です)
ページ数:270ページ
所要時間:2時間41分

ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉 (PHPビジネス新書)

ウォーレン・バフェットとは

ウォーレン・バフェットはアメリカの投資家であり、 経営者でもあった人物で2008年には世界の長者番付(世界の個人資産番付)で1位をとったこともある人物です。

投資の神様と言われたバフェット。彼は生まれにして裕福であったわけではありません。50年で資産を7000倍にもした人物で、自分の力で資産を増やして生きました。さらにここまでの大金持ちでありながら金づかいが荒いということは全くなく、質素な倹約家としても有名です。

彼は幼い頃時、祖父から25セントで買った6本のジュースを1本ずつ5セントにして売るなどという商売をしていました。11歳にはそこで貯めたお金で株券を購入したというほど小さい頃からお金の使いかた・増やし方を自ら学んでいました。

日本の教育とお金

日本でもこのように小さな頃からお金の使い方を学べる場を持たせるべきであると思います。しかし、日本では間違いなく「その株券で失敗したらどうするんだ。」とか「お金は汚いものである」「そんな小さな子供にお金を渡せない」などと言い始めます。

本当にお金は汚いものなのか。子供よりも大人の方がお金の使い方は間違いなくうまいのか。小さい頃から学ぶよりも大人になってから学んだほうがいいのか。ということは考えるべきであると思います。

わたしは小さい頃からお金の使い方を学んで社会に出て行くべきだと思います。なぜならお金の使い方も知らずに社会に出ることというのは、ペンや消しゴムの使い方も知らずに学校に行くようなものであると思うからです。

極端な例と思う方もいるでしょうし、ペンや消しゴムの使い方なんて簡単だし、自分で学んでいくものでしょ?学生のうちに勉強すればいいのではという方もいると思います。

ともすれば、四則演算そして国語を学ばずに社会に出て行くのと同義といえばどうでしょうか。コレらがわからない状態で社会にでていくと非常に困ったことが起きるのは安易に想像できるでしょう。

日本人のマネーリテラシー

実際、日本人のマネーリテラシーはそのレベルだと思います。社会に出て行く前に学校で学ぶ機会を設けることでマネーリテラシーが上がれば、自己破産件数なども減るでしょうし、日本人の考え方もかなりかわるのではないかとおもいます。

バフェットは何を大事に生きたのか

ウォーレン・バフェットがここまでに資産を増やし続けることができたのは、お金に関する知識だけではありません。ウォーレン・バフェットの”生き方”に動かされ、賛同する人間が非常に多かったからこそ、富は逃げることがなく、そして彼が寄付などにより救った人々のために使ったお金も回り回って幸せを運んだと言えると思います。

この非科学的な部分もバフェットは信じていました。人を騙して儲けているような会社を作るのではなく、崩れかけた会社の再生をお願いされた時も内部で起きていた様々な問題や不祥事をありのままにさらけ出しながら、V字回復をさせたという歴史も、その彼の生き様を表している世間一般の振る舞いとは異なるものでした。

この本からも”生き方”の重要性を非常に強く感じました。