【就活生必見!】裁量権があるとはどういうことか?具体論に迫ってみる。

ベンチャー企業の説明会で必ず耳にする『裁量権

ベンチャー企業が口を揃えていう
「うちの会社には『裁量権』がある。」という謳い文句。
ではその裁量権とはなんなのか。

なんとなくイメージは分かっていたり、
裁量権という言葉自体の意味は分かっていても
実際に仕事の上で裁量権とはどのような意味合いで
使われているかを理解できていない人も多いはず。。。

自分自身は『裁量権』という言葉を知ってはいたものの、
社会人を数ヶ月やって見てその本当の意味を考えるようになったからこそ
シェアできる内容があると思うので、本の内容に沿って書き連ねて行きます。

部下を持ったら必ず読む任せ方の教科書
著:出口治明

オススメ度★★★★☆(名著)
(※個人の感想です)
ページ数:207ページ
所要時間:1時間26分

部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (ノンフィクション単行本)

裁量権』とは

裁量権という言葉を辞書で調べると
裁量権 = discretionary power
「自由裁量権」。その人の考えによって処理できること。

と書かれています。

参照:http://d.hatena.ne.jp/keyword/裁量権

この言葉の意味は理解することができると思います。
実際の仕事での『裁量権』とはどのようなものなのでしょうか。

裁量権』のある職場

裁量権があると謳っている企業の多くはベンチャー企業です。
なぜ、ベンチャー企業では裁量権を与えられるのか。

それは当然会社規模がまだまだ大きいとは言えず、
急成長段階であるため人手不足であるためです。

また、大手企業と比べると巨額な取引も行なっていないため、
そのような重要な取引はもちろん新卒の社員などにはまかせられませんが、
ベンチャー企業では多くの業務を新卒社員にどんどんと振って行きたいと考えるからです。

だからベンチャーが悪いとか大手企業が悪いとか
そういうお話ではありません。

極論、これは個人の性格や将来やりたいことへのステップとして
どちらが今の自分にあっているのかという部分で選ぶべきものであると言えます。

本当の意味での裁量権

ここまでの裁量権のお話は一般論でいう、
ベンチャー・大手企業の裁量権の比較のお話でした。

しかし、多くの人が裁量権という言葉を
ここまでの意味合いの理解で終わってしまっていると思います。

重要なのはこの先のお話だと思います。

つまり、裁量権とは「具体的にどのような権利なのか」
というお話です。

裁量権=仕事の裁量が大きくたくさんの仕事を任せてもらえる
というだけでは理解が浅いということです。

本当の意味での裁量権とは
裁量の範囲を明確に提示しているということが重要であると思います。

裁量権とは
「明確に与えられた裁量の範囲内において個人で自由に決定をできる権利。」

のことです。
また、与えた裁量に関して大きく3つのルールがあります。
①裁量の範囲内の決定事項には上司も侵害できない
②裁量の権限を取り戻すことはできない

③上司は部下の裁量の範囲内の業務を代行できない

当たり前のことであるようですが、
実際に遂行ことは非常に難しいことです。

具体的には
「課長は100万円まで稟議にあげずに個人の判断で決済をすることができる」
などということです。

このような裁量を与えている際に、
部長が98万円のコピー機を購入したとします。
その際に上長である本部長は口出しをすることが許されない。
ということが裁量権の本当の意味です。

金銭的な裁量の範囲は脅かされることは少ないかもしれませんが、
それぞれの小さな決定に関しては
上司に口出しをされることも少なくないのではないでしょうか。

裁量の範囲内の決定を上司に侵害されることがないこと
裁量権があることの定義とした場合、
本当の意味で裁量権がある会社はどの程度あるのでしょうか。

なかなか難しい議題ではあるなとも思いながら、
部下を持っている人であれば必ず役に立つ考え方であると思うので、
今日はこの本をシェアさせていただきました。

実際、自分自身はアルバイトスタッフを束ねていくポジションにいるため、
裁量と責任をともに持たせていくということに
今後さらにチャレンジしていこうと思っています。

 

8/16(月)~8/22(日) 今週読んだ冊数=3冊

部下を持ったら必ず読む任せ方の教科書
著:出口治明

オススメ度★★★★☆(名著)
(※個人の感想です)
ページ数:207ページ
所要時間:1時間26分

バイト女子を「看板娘」に育てる方法
著:横山淳司

オススメ度★★★★☆(名著)
(※個人の感想です)
ページ数:203ページ
所要時間:1時間36分

バイト女子を「看板娘」に育てる方法

バイト女子を「看板娘」に育てる方法

 

日本の不動産は黄金期に突入する
著:大谷洋司

オススメ度★★★☆☆(読むべき本)
(※個人の感想です)
ページ数:221ページ
所要時間:2時間43分

日本の不動産は黄金期に突入する!

日本の不動産は黄金期に突入する!