頭のゴミを一掃するだけで同じ世界がめちゃくちゃ生きやすくなる話

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
著:苫米地 英人

オススメ度:★★★★★(世紀の名作)
(※個人の感想です)
ページ数:220ページ
所要時間:2時間12分

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

 悩んだり、恐怖に苛まれ、本来自分のしたいことをできない人がほとんどである、
今の現代人にはとても良い処方箋となる一冊です。

とは言え、著者の考え方をすんなりと受け入れられない人がほどんどでしょう。
すんなりと受け入れられなかったとしても、
「その考え方で生きてみる」のか、それとも「はなから否定して何もしない」のか
この姿勢がすべてであると思いました。

それではさっそく中身について少し見ていきましょう。

時間の流れの捉え方「過去から未来ではなく未来から過去へ」

現代人が常識と捉えている考え方としては
「時間は過去から未来へ流れていくもの」
という考え方だと思います。

しかし、この本では「未来から過去を眺める視点」を重要と考えています。

今までできなかったから無理という考え方ではなく、
未来成功している自分を明確にイメージしたら
現状は過去に関係なく成功すると自信をもって行動できるようになる
というものです。

私自身現在は過去の総和であるという考え方の持ち主であるので、
この考え方を最初からすんなりと受け入れられたわけではありませんが、
未来を元に現状を考えるという考え方もあるということを
「双方向支店と矛盾の許容」という考えを元に受け入れることができました。

セルフイメージ

セルフイメージを低く設定してしまっている人の多くは上で話した
「過去の自分」からの自分の至らなさにfocusしてしまっていたり、
「過去の他人」との比較、「他人のモノサシ」との比較に
focusしてしまっていることが原因となっていることが多いです。

過去の失敗やうまくいかなかったことも未来視点に立ってみれば、
その経験があったからこそその成功につながる
という未来志向につなげることが重要です。

コンフォートゾーンの移動とゴール設定

多くの自己啓発系のセミナーなどではゴール設定を
今の延長線上に設置させることが多いです。

しかし、この本ではゴールは今の延長線上に置くべきではないとしています。

ゴール設定として重要な3つのルールとして

  • 自分の本音にフタをしないこと
  • それと同時に自分中心であることを捨てること
  • 必ず現状の外に設定すること

という3つが挙げられています。

現状の外に設置することで、コンフォートゾーンからストレッチゾーン
に移動していくことにより、コンフォートゾーンが広がります。

その中で今までは見えなかったスコトーマ(心理的盲点)に気づくことができ、
ゴールを立てるまでは見えなかった成功のための方法・道筋が
拓けていきます。

ゲシュタルトによる双方向視点と矛盾の許容

一般的には延長線上に立てた目標に対して計画を立てていくのが普通ではありますが、
ここでは、現状の外に建てたゴールに対して一度走ってみることで
新たな視野を確保することも一つの重要な施策であるということが書かれています。

現状の外のゴールに向かって走ることでコンフォートゾーンが移動し、
スコトーマの場所が変わることまでは前述のとおりですが、
そこにホメオスタシス(現状維持を促進する役割を持つ恒常性維持機能)が働き、
現状の外のゴールに向かう自分自身の行動を後押ししてくれます。

この時にゲシュタルトという考え方が重要となってきます。

ゲシュタルトとは
「部分から全体」と「全体から部分」を双方向の関係のことです。

もしゲシュタルトを管理する能力がなかったとしたら
人間はこれだけ多くの知識を体系的に網羅することは不可能といえます。

なぜなら、本の例を利用すると

"「鳥」という存在を認識するときに
人間がゲシュタルトを管理することができず、双方向ではなく一方向からし
物事を捉えることができなかったらどうなるかを考えてみたいと思います。

まず、「①部分から全体」しかとらえることができなかったとすると、
鳩や烏、鴬、雀、ペンギン、、、といった具合に部分を一つずつ学習したとき、
町で新たにメジロに出会った時にその生物を鳥と認識できません。

次に、「②全体から部分」しかとらえることができなかったとすると、
「二本足で羽をもって空を飛べることができる生物」と全体概念を定義したところで
飛ばない鳥やトサカを持つ鳥は鳥ではないということになってしまいます。" 

屁理屈を言っているように聞こえるかもしれませんが、
事実としてどんなものを持ってきてもこのように一方向からでは
多くの知識を体系的に網羅することは大変難しいものとなってしまいます。

そこで双方向からの視点としてゲシュタルトをさらに拡張していくことで
現状自分の中に持っているゲシュタルトと新たな情報が結びついて
画期的なアイデアが見つかっていくものなのです。

この新たなアイデアにはたくさんの矛盾がはらんでいるかもしれません。
できる理由とできない理由どちらもたくさんあるかもしれませんが、
その中でスコトーマができる理由からできない理由を隠すようになるには、
現状の外にゴールを置いてコンフォートゾーンを移動することが必要なのです。

今回は専門用語がたくさん出てきた回となってしまいましたが、
もっとわかりやすくこの内容について知りたい人はこの本をぜひ読んでみてください。

自分もあと3回は読み直さないといけないなと思いました。

 

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
著:苫米地 英人

オススメ度:★★★★★(世紀の名作)
(※個人の感想です)
ページ数:220ページ
所要時間:2時間12分 

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

 

 図解 部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書
著:出口 治明

オススメ度:★★★★★(世紀の名作)
(※個人の感想です)
ページ数:127ページ
所要時間:1時間05分 

図解 部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書
 

「ありがとう」がエンドレス
著:田口ランディ

オススメ度:★★★★★(世紀の名作)
(※個人の感想です)
ページ数:192ページ
所要時間:30分 

「ありがとう」がエンドレス

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