速読は必要か。「速読=本を読むスピードをひたすら速く」ではない!
世の中にたくさんある速読術。。。
「速読術って本当に効果はあるんでしょうか?」
「そもそも、確立された速読術ってあるの?」
「特別な能力を持っている人だけができる特殊能力じゃないの?」
様々な意見がある人も多いと思いますが、自分自身も速読術に関しては比較的皆さんと同じように斜に構えてみている部分がありました。
しかし、この本では速読術と何たるかという部分から速読術にも種類があり、テクニックの種類も様々なものがあるということを記しています。
一生つかえる速読力が3週間で身につく本
著:安藤 一郎
オススメ度★★★★☆(名著)
(※個人の感想です)
ページ数:245ページ
所要時間:1時間37分
「速読術」とは
速読術なんだから早く読めさえすればいいという風に思っている人も多いですが、
この本ではしっかりと理解するという部分にもfocusされています。
自分の速読力を図るページがあるのですが、
読むスピードだけではなく理解度も含めたうえで
自分が目標として定めるべき文字数を決定します。
恥ずかしいことに私はまさに読むスピードは速いけれどもあまり覚えていないというパターンの典型的なタイプでした。
これに関しては自分自身でもかなり自覚があり、しっかりと理解して読まなければいけないと思うものの、ただただ文字を追ってしまっていることがあることも事実です。
しかしこれでは本を読んだのにもかかわらず何も覚えていないという状態になってしまうので、本を読む意味がなくなってしまいます。
その事実をこの本の最初に現実を突きつけられた時に
「ヤバい図星だ」と思いました。(笑)
視野拡張の重要性
本を早く読み解くために重要なことはいかに一度により多くの文字を処理することができるかです。意味を理解できる文字列のカタマリ(専門用語でチャンク)としてとらえられる文字数をいかに増やすことができるかという勝負です。
「私は本を読むことが好きです。」
という文章を
「私は」「本を」「読むことが」「好き」「です。」と捉える人と
「私は」「本を読むことが」「好きです。」と捉える人と
「私は本を読むことが好きです。」と一文を一気に捉えられる人
とでは当たり前ですが読むスピードは異なります。
これは年齢のせいではなく、普段の読書量やトレーニングによって必ず誰でも今までの自分よりもより多くの文字数を捉えられるようになるものです。
そのためにはまずは視野を広げること。
そのためには文字としてとらえるというレベルの前に
そもそも自分の視野の限界に挑戦しなければなりません。
自分の視野の限界に挑戦するためのツールも本には入っています。
右脳の有効活用
文字を読むという作業の中ではどうしても言語を司る左脳(諸説あり)を使って本を読んでしまいがちですが、ここでは言語の組み立てという点だけではなく、情景を想像しながら読むことができるようになるとより記憶に定着するといわれています。
これも速読術というものが
「ただひたすらに本を早く読むことができたらいい」
という考え方の中では必要ないことかもしれません。
しかし、この本では
「速読術の醍醐味は自分の好きなスピードで最大限の吸収力を維持しながら
本を読むことができる能力を身に着けること」という内容です。
ゆっくりと本を読みたいときには特に映像を頭の中に思い浮かべながら本を読むということができるようになると本を読むときの楽しみの幅を広げることができるということができます。
大事なことは本を読むという行為自体を楽しんでトレーニングすることであり、ただただ大量の情報を自分の中にinputする作業を効率化するものではないということです。
この考え方は私にとってはとても驚いたと同時にとても重要なことだと思いました。
今週読んだ本=3冊
一生つかえる速読力が3週間で身につく本
著:安藤 一郎
オススメ度★★★★☆(名著)
(※個人の感想です)
ページ数:245ページ
所要時間:1時間37分
たった一分でできて、一生が変わる魔法の週間
著:佐藤 伝
オススメ度★★★★☆(名著)
(※個人の感想です)
ページ数:125ページ
所要時間:35分
一生折れない自信の作り方
著:青木 仁志
オススメ度★★★★☆(名著)
(※個人の感想です)
ページ数:ページ
所要時間:2時間37分 (2回目)